園長先生の
のびのびLAND

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卒乳とむし歯の関係

卒乳、断乳に良い時期があるそうです。
それは1歳6ヶ月くらいと言われています。
私は4人とも母乳て育てました。ミルクとの混合で育てたかったのですが、4人とも哺乳瓶でミルクを飲まなくなってしまい母乳のみになってしまいました。
哺乳瓶で飲んでくれないと、長い時間預けることができないので、毎回混合にしようとするのですが、結局母乳のみになってしまいました。思うようにいかずに苦労しました。
また乳腺炎になることもよくあり、その度に助産師さんにお世話になりました。

長女と次女は、1歳6ヶ月くらいで断乳しました。
もう出なくなっちゃったから、おしまいだねと話して止めました。
数日間、欲しがることもありましたが、その度にもう出ないことを伝え、お散歩に出かけたりして気を紛らわせ、なんとか止めることができました。
その時に気をつけたことは、おっぱいを見てしまうと欲しくなってしまうので、しばらくお風呂には一緒に入らないようにしました。

さて、問題は双子の方でした。
1人ずつ止めようか、2人同時に止めようか…
悩んだ結果、同時にしないとどちらかが可哀想だと思い、同時に止めることにしました。
そしてこれまでと同じように1歳6ヶ月で卒乳にチャレンジしました。
しかし、2人同時に気を紛らわすことが難しく
あやしてもあやしても
大泣き…

主人にも助けてもらっていたのですが、無理だと判断し断念しました。

その結果、2歳3ヶ月まで飲んでいました。

2歳3ヶ月になり
「もう出なくなっちゃったから、おしまいだね」
と2人に話しました。

すると、理解力もあり
泣くこともなく
サラッと卒乳ができました。

母乳の方もほとんど出ておらず、胸が張ることもなかったので、助産師さんの所に行って整えなくても大丈夫でした。

しかし
よかった、
と思っていたのもつかの間

2人ともむし歯になっていました。

そうなのです

1歳6ヶ月でやめましょう
というのには、理由があるのです。

1歳6ヶ月以上になっても飲んでいると、むし歯になりやすくなるのです。

これは、歯医者さんから言われました。

むし歯になり、歯科に連れていくと
まずいつまで母乳を飲んでいたのかを聞かれました。
そして、1歳6ヶ月くらいで止めないとむし歯になることを教えられました。

母乳も牛乳に膜が張るのと同じで、母乳も膜が張るそうです。寝ながら飲んでいると、母乳が歯についたまま寝ていることになるそうで、むし歯になりやすいそうです。

しかし、時は既に遅く…
後悔しかなかったです。
きちんと知識があったら
どんなに大変でも1歳6ヶ月で止めていました。
知識のなかった自分に、腹しかたちませんでした。

子どもの歯は、大人の歯に変わるから大切にしなくても大丈夫でしょ…?

いえいえ、違います。
丈夫で良い大人の歯を作る為には、子どもの歯も大切にすることです。

ですので歯科には、通い続けています。
現在も3ヶ月に1回
フッ素を塗ってもらったり、小さなむし歯を見つけてもらったら、治療してもらったりしています。

そして、仕上げ磨きはいつまでするのか
ご存知ですか?

歯医者さんから言われたのですが
理想は小学6年生まで
中学生になったら仕上げ磨きは必要ないそうです。
しかし、6年生…
嫌がるお子さんは無理な年齢です。

ですので嫌がるまで、仕上げ磨きはする必要があるそうです。
現在、双子の2人は4年生です。
毎日仕上げ磨きはさせてもらっています。

大人の歯に生え変わって来ています。
生え変わりの時期は、特にむし歯になりやすい時期でもあるそうですので、仕上げ磨きやフッ素を塗って気をつけていきたいと思います。

卒乳、断乳の時期
適した時期にすると、むし歯の苦労が減ると思います。

ご参考までに…

子育てをしているママ達にとって、卒乳も一苦労。
そして、むし歯にならないように気をつけていることも一苦労。
これは、ママにしか分からない苦労です。

7~8年前に、職員室でベテランの先生(現在は退職していていません)が「むし歯があるのは親が気をつけていないからだ」と言いました。
私はすかさずその場で
「それは違う」
と否定し、私の例も出して説明しました。
そして、ママ達が頑張っていることも伝えました。

その先生も悪気があったわけではないのですが、実際にはママにしかわからないことでもあります。
独身の先生にはわからない部分でもあります。
そこは、子育て経験者の先生たちが子育て経験のない先生たちに教えていきます。
母になって、初めて気がつくこと
初めて知ること
それはたくさんあります。
産んで育てたことがないから知らない、知ろうとしないのではなく、知ろうとする努力。
知ってもらう為に子育て経験者が教え伝える努力をします。
それが、保護者の方に寄り添う
というこです。

確かに、養育者と教育者は違います。
しかし保護者の方のことを理解しようと寄り添う努力をすることは、大切なことです。
なぜなら、1人のお子様を一緒に育てるパートナーだからです。

4人の子育てをしている女園長の私ができること…

それは先生たちに、母親の気持ちを伝え、母親の苦労や努力を伝えることです。
そして、寄り添うことです。

だから高尾幼稚園の先生は、保護者の方に寄り添いますと胸を張って言えます。

園長小山布由奈