園長先生の
のびのびLAND
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先生って…
2020/05/29

私が就職して2年目くらいの時だったと思います。
まだ20代前半の若手の頃
毎朝バスに乗っていました。
バスに酔ってしまう男の子がいました。
一番前の席にするという配慮をしました。
けれど、毎朝具合が悪くなるのです。
ある日
ウッウッ
と!!!
これは出る
と思った瞬間
迷うことなく両手で嘔吐物をキャッチ
もちろん素手で
「苦しいね、大丈夫だよ」
と声を掛けました。
園内では、こういうことが今でもあります。
衛生的によくないのはわかっています。
でも
先生ってそういうものです。
血の繋がっていない子どもとの信頼関係が築けるのは、これくらいの気持ちで子どもと接しているからです。
更に話は続きます
車酔いをするこの子
どうしてあげたら良いのだろうか…
この子の為に、私に何ができるのか…
考えました
2年目の私が…
考えた結果
魔法をかけることにしました!
バスに乗って席に座った時
左手におまじないの☆の絵を描き
目をつぶってゴクンと飲んでもらいました
すると
「気持ち悪くない!!!」
と言って
元気よく幼稚園の園庭を走って登園して行きました
園庭に駆けていく後ろ姿は今でも覚えています。
この話は私だけに限った話ではありません。
先生って
『目の前のこの子の為に何ができるのか』
を考えるんです
それが高尾幼稚園の先生なのです
園長小山布由奈