園長先生の
のびのびLAND
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長男が学校に行きたくない
と小学校2年生の時に朝から大泣きをしました
おかげで
私は時間通りに出勤できずに遅刻をしました
仕事は責任を問われます
先生たちが待ってます
遅刻などはしたくないのです
だからそういう時は
どうしてもイライラしてしまいます
そんな話を、親しくさせて頂いている宮崎県にある光が丘幼稚園の園長先生(下苙先生)に話しました
すると
「子育ては最後の時が来ます。その日が学校行きたくないって泣く最後の日だったのでは?」
と…
なるほど!!!
そう考えると、イライラより愛おしく思えました
この日が最後かもしれない
そう思うと
この行きたくない病に付き合ってみよう
と気持ちをリセットできました
長男の学校行きたくない泣きは、この日が最後ではなかったのですが
毎回、今日が最後かもしれない
と思い
向き合っています
他にも
最後の時を考えてみると
母乳を飲む最後の時
オムツを付ける最後の時
ご飯を食べさせる最後の時
抱っこをして歩く最後の時
手を繋ぐ最後の時
歯の仕上げ磨きをする最後の時
一緒にお風呂に入る最後の時
一緒に寝る最後の時
考えればたくさん出てきました
つい、幼稚園最後の行事
幼稚園、小学校、中学校、高校の最後の学年
そんなことばかりに気を取られてしまいがちですが
毎日の小さな最後のことも
大切な最後なのだと気が付きました
お姉ちゃんたちと最後に手を繋いだのはいつだったのだろう…?
最後に抱っこをして歩いたのはいつだったのだろう…?
と
そういうことに目を向けていなかった自分に後悔をしました
長男とお風呂に入れなくなる日が来るからと、
なるべく一緒に入っています
手を繋ぐ時も、
そろそろ最後の時が来るのかな…
と、大切に手を繋いで歩いています
子育てはきれい事では済まされない
本当に大変なことです
何かが一人でできるようになると
楽になったと喜びます
しかしそれだけでは勿体無いです
最後の瞬間を迎えていることに
目を向けてみると
もっと子育てが面白くなります!
私たち親は
わが子が社会に出て
より豊かに
そして
より生きやすく
生きていかれるように
育てること
子どもは
小さな最後を積み重ねて
大人に成長していくのだと思います
私たち親が
わが子に教える最後は
死ぬ時に
親(自分)の生き様を見せること
子は
またその子に
と
そうやって
受け継がれて行くのだと思います
だから
私たち親は
死ぬまで人生を楽しみ
精一杯生き抜いて
その姿を
わが子に見せてあげましょう
このコロナも必ず終わりは来ます
それまではお子様との時間も長くなります
しかし
お家でお子様と一緒に過ごす最後の日が
いつか
やってきます
だから
今はお子様との小さな最後に目を向けて
過ごしてみてください
重い話でした。
園長小山布由奈